Audiobulb Records

デジタル・プロモパック | DJ / レビュアー向け | Audiobulb AB179

Repeating Town.

Nonturn(Nozom Yoneda)

街の断片が反復し、重なり、共鳴する。
フィールド・サンプリングだけで組まれた、静かにグルーヴする電子的風景。

Repeating Town カバー
アーティストNonturn(Nozom Yoneda)
アルバムRepeating Town
レーベルAudiobulb Records(UK)
カタログAB179
フォーマットデジタル + 限定プリント・エディション
リリース2026年8月22日
収録全7曲/全編インストゥルメンタル

Tracklist

  1. Indicate
  2. Atonement
  3. Repetition
  4. Stagnant
  5. Fathom
  6. Disrupt
  7. Perpetual

Nonturn(Nozom Yoneda)

Nonturn — 米田 望

Nonturn(ノンターン)は、作曲家・米田望(Nozom Yoneda)による実験的な音楽プロジェクトです。生活の中で鳴っている音を素材とし、それらを反復・編集することで一つの音楽として立ち上げています。クラブ・ミュージック以後の編集感覚とフィールド・サンプリングを接続する作品を制作しています。

金沢出身、東京を拠点に活動しています。2004年に英国のドラムンベース・レーベルからデビューし、クラブ・電子音楽を経て、サンプリングを軸とした現在の制作へと向かいました。Audiobulb Records からは『Territory』(2018)、『Jellybeans』(2023)を発表し、本作『Repeating Town』(2026)が3作目となります。

音楽制作にとどまらず、映像や空間音響の分野でも活動しています。NHK Eテレ『みたてるふぉーぜ』(Prix Jeunesse 2024 最優秀賞ほか)の音楽を全話担当したほか、2025年の大阪・関西万博「大阪ヘルスケアパビリオン」でも作曲を手がけました。近年は、音を録音した瞬間の実写映像を楽曲の構造と同期させる自作アプリケーション A2MVE を開発するなど、音と映像を横断した制作にも取り組んでいます。

アルバムについて

『Repeating Town』に収録されている音は、すべて東京・高円寺を中心とした生活圏で録音された実在の音です。信号、足音、室外機、工事、車、人の声。どれも特別な出来事ではなく、普段は街の背景として聞き流されている音ばかりです。しかし、この作品は高円寺を記録したドキュメンタリーではありません。

録音された音は、元の時間や場所から切り離され、反復され、重ね合わされます。現実の断片は別の秩序へ組み替えられ、ノンフィクションの手触りを残したまま、その意味は変容し、現実には存在しない一つの世界が立ち上がります。

その方法は、コラージュというより切り絵に近いものです。現実という一枚の面から音の断片を切り出し、形や由来を残したまま組み替えていきます。どれほど加工しても、それはかつて誰かが歩いた足音であり、どこかの建物が発した振動であり、ある時間に実際に存在した出来事です。この作品の素材は、音だけではありません。その音が属していた時間や場所もまた、素材なのです。

ここでのサンプリングは、既存の音源を再利用するための技法ではありません。それは同時に、音楽の出発点を、あらかじめ設計され量産された音だけに委ねないという選択でもあります。街には固有の音があり、それぞれが固有の時間と場所に結び付いています。信号も、足音も、室外機の唸りも、まったく同じ条件で再現することはできません。この作品の音楽は、そうした一回限りの断片から組み立てられています。

さらに、すべてのトラックは共通のテンポで設計されています。この考え方は、前作『Territory』から引き継いだものです。そのテンポは、人が歩き、立ち止まり、信号を待ち、再び歩き出すという、生活の時間感覚を基準にしています。

7つのトラックはそれぞれ独立した作品でありながら、一枚のアルバムとして一続きの時間を形づくります。同時に、全曲をDJプレイで自由に接続できるようにすることで、異なる場所の風景がひとつの連続体をつくります。こうして、7つの風景が同じ時間を共有する箱庭が立ち上がります。

『Repeating Town』は、クラブ・ミュージック以後の文法で、街の現実をリミックスした音楽です。それは、音楽の出発点を市販の楽器や既存のフォーマットだけに委ねない、一つの実践でもあります。

映像 — 音の出自を可視化する

すべての音は、録音された瞬間の実写映像とともに記録されています。A2MVEは、このアルバムのために独自開発したAbleton-to-videoアプリケーションです。楽曲セッションの構造──どの音が、いつ、いくつ鳴るか──を読み取り、その音に対応する実写を分割画面上へ再配置します。複数の音が重なれば、街もまた複数に分かれて現れます。

生成AIによって作られた映像は一切使用していません。映っているすべてのフレームは実写です。そこに映るのは、高円寺を中心とした、自転車で行ける程度の生活圏で実際に撮影した街の風景です。

A2MVE ビデオスチル

写真とプリント・エディション(限定)

Repeating Town — プリント・エディション(額装イメージ)

カバーおよびプリント・エディションは、Nonturn自身が街を歩きながら撮影したクローズアップ写真に由来しています。壁や表面、剥がれた塗装など、東京の街に潜む、小さな絵画のような断片を長年撮り続けてきました。その発想は音楽と同じで、「街そのものを素材として扱う」という方法論に基づいています。

アルバム・カバーは、その2:3写真を正方形に切り出したものです。プリントはアーカイバルな和紙に出力し、サインとナンバリングを施した限定15部をご用意しました。すべての注文にアルバムのダウンロードコードが付属します。受注生産で、東京から世界各地へ発送します。

リンク

Credits: All music, artwork, mastering and photography by Nonturn (Nozom Yoneda).

Tags ・ Electronic ・ Environmental ・ Field ・ Psycho-acoustic ・ Microsound

Label / press: Audiobulb Records (David Newman) | contact@audiobulb.com
Artist: Nozom Yoneda (Nonturn) | info@nozomyoneda.com
レビュー・掲載検討用の高音質音源は個別にお送りします。